暇の時間

生成生まれの独身会社員。幸せになりたい、そんな日々をだらだら書く。

苦い経験は、ほろ苦い経験に

今週のお題「ほろ苦い思い出」

 

苦い思い出と言われると、思い出すのは、院試に落ちたときかな。


大学は自分にとって、そこそこの大学だったので、大学受験はそれなりにちゃんと勉強して、何とか合格できた。
だけど、大学にはいってからは、高校ほど熱心には勉強に時間をかけておらず、レポート出し忘れたり、サボったり、成績も単位が取れるギリギリ。そんな不真面目大学生だったでしたが、4年生で単位をなんとかそろえて、卒業はできる目途はたった。
けれど、その後のことを全然考えてなくて、

「就職?、院に進学? どうする?
就活の準備してないし、たいていみんな進学するし、私も進学しようかな。」

そんな感じで、院試を受けることに決めた。

院試は、もちろん難しいけど、大学受験みたいな競争みたいなのはないだろし、8割位は受かると聞いているし、だからきっと自分も大丈夫であろう。そう思っていた。
しかし、結果は、惨敗。

今、振り返ると、全く危機感がなかったし、甘く考えていたなと感じる。院試を受ける目的も、もうちょっと大学という緩い生活を伸ばしたいなという軽い気持ちだったと思う。

 

院試に落ちた私は初めは、
「まあ、もう一年留年して来年院試を受けるか。1年もったいないけど、しょうがないよな」と考えていた。

そんな私に、教授は言った。
「院試の勉強、本気でやったか?この点数じゃ、惜しくもない。進学したいと本当に思っているのか?同じ気持ちで受けたら、来年もまた同じ事の繰り返しだぞ」
そこで自分はやっと自分の甘さに気づいた。全く以てそうだった。進学したい気持ちなんてない。ただ、現状の延長をしたかったのだと。そんな人が受かるわけない。
そして、教授は続けていった。
「今からでも就職を考えることもできなくはない。学校推薦だってある。春に就活するよりは、いい企業は残っていないかも知れないけど、一度考えてみなさい。」

そこから学校推薦をあさり、募集が残っていないかを探した。数は少なっかったけれど、募集している企業が何社かあった。ここならば、就職して頑張れるかも知れないそう思える企業もあった。突貫でエントリーシートを書いて、面接へ行った。面接の練習も対策もしていない。大学でやっていたことを、ただ一生懸命に話すだけだった。

 

それでも、拾ってくれる会社があって、今はそこに働いている。
ここがいい会社かと言われれば、どうかなという気もする。不満もいっぱいある。
だけど、あのとき院試に失敗して、就職する選択をして良かったなと思っている。
そうでなければ、なあなあであと2年、いや3年、大学生活を引きのぼし、社会に出るのが遅れたであろう。そう考えると、その2、3年は大きいなと思う。もちろん大学院で学べることも多くあるのだろうけど、社会人になって勉強したこと、経験したことが、自分的には成長させてくれたと感じる。
大学院は、おそらく自分で自分を律していかないといけない。社会人は、否が応でも、生きるために、お金を稼ぐために、必死にならねばならない。その環境が、自分を少しは変えてくれたかなと思う。

 

一度、失敗したと思うことでも、あれはあれでよかったなと思えることもある。
昔は、この経験も、苦い経験であったけど、今は”ほろ”苦い経験くらいにはなったかな。
結局は、終わりよければ、すべて良し。過去の失敗も、それを反省して、今につなげられるかどうかなんだろうなと思う。
”終わりよければ”になるように、未来に向けて、努力していきたい。