暇の時間

生成生まれの独身会社員。幸せになりたい、そんな日々をだらだら書く。

映画「夜明けのすべて」を観ました

映画「夜明けのすべて」を観ました。

PMS(月経前症候群)に悩む女性と、パニック症候群に悩む男性が、出会い、そしてお互いがお互いの支えになっていく、そんなお話です。

これ以上のネタバレは特になく、映画の感想でもなく、PMSについて思ったことをただ書いていきたいと思う。

 

PMSというのは、生理前に現れる心や体の不調のこと。
特にそういった症状が重く、イライラが制御できずに、周りにあたってしまうそういう女性もあるようです。

この映画でも、主人公が、PMSによって職場で急に人が変わったように、イライラして人にあたってしまい、職場にいられなくなってしまう、そんな姿が描かれていました。

 

PMSでは、自分の負の感情が、顕著に外に現れてしまい、感情が制御できない、時期がある。PMSによって普段はそんな人ではないのに、他人に迷惑をかけてしまう。

知らなかった。世の中にはそんな苦しみを抱えている人がいるのだなと、思った。

 

しかし、ふと思ってしまった。

その負の感情は、心のどこかにもともとあるものではないだろうか。何も考えもしないことが表に現れると言うことはあり得ないのではないだろうか。
あの人のこういうところが気に入らない、まわりのこういうことが不満だ、など思っている事が、もともと心のどこかにあるのではないか。普段はそれを理性が抑えられている。けれどPMSという要因で出てきているのではないか。

これはこの主人公は悪者だと批判したいわけではない。
自分の中にも負の感情はあって、それを理性でうまく表に出さないようにごまかせているだけなのだと気がついた。他人の言動が気に入らない心、他人を見下す心、社会、会社への不満。そういった負の感情をふと思い、ただ理性のフィルターにかかって出てはこない。
もし、自分がPMSに限らず、感情を抑えられないどうしようもない状況に陥って、自分の負の感情が表に出てしまった時、自分の醜さがばれてしまう。
うまく隠されているこの自分は、絶対に外には出せない。他人には見せられない。

なんでもない人を装っているけど、醜い本性を持っているなと、少し自分が少し恐ろしくなった。