暇の時間

生成生まれの独身会社員。幸せになりたい、そんな日々をだらだら書く。

浦島太郎

連休前の最終日は、いつもだいたいバタバタしている。今回も、そう。
やらなきゃならないことを終えられたのか、どうなのか、できていない気がするけれど、知らん。帰宅途中のコンビニで買ったアルコールと、明日から休みという高揚感に包まれて眠りに落ちる。

 

連休初日から、実家に帰る。
すきな時間に起きてきて、テレビをみたり、漫画を読んだり、だらだら過ごす。実家のいいところは、家事も何もしなくていいところ。もちろん、3食の食事付き。何もしなくても食事がでくる。スイカもでてくる。果物は一人暮らしじゃ絶対にたべない。
何をするでもなく、親孝行もなく、だらだら過ごす。でも罪悪感はない。毎日、忙しく働いているのだからたまにはいいじゃないか。

連休の後半は、戻ってきて自宅で過ごす。なぜなら友人とBBQをするから。
でもその前に、風俗に寄り道。
素敵な女の子が、疲れた心と体を致してくれる。顔も良くない、愛想もない、人徳も何もない自分に笑顔を向けてくれる。お金を払っているからとはいえ、うれしい。
彼女ができなくても、自分にはこの子がいる。いやいや、待て待て、早まるな、自分。

 

そんなこんなでBBQ。
気の知れたひとと、わいわいガヤガヤ。炎天下の中、火の前で汗を流しながらだけど、なぜか外で食べる肉はうまい。なんでこんなに焦げた肉がおいしいのか。雰囲気がおいしくさせるのかな。
夜が更けたら、花火を始める。何歳になっても、意外と楽しい。
友人は、花火を両手に持って、回っている。自分はそこまではしないまでも、気持ちは測らないまでもない。やっと夏らしいことができた気がした。その日の楽しい時間を、大切に小袋に包んで、帰った気がした。



次に目が覚めた時、私の連休が終わっていた。会社に着くと、それまでの日々は、夢のように、鬼のように働かされる。連休は楽しかったけど、何も残っていない。思い出が残っていた気がするけど、そんなもの足しにならない。

浦島太郎ってこんな気持ちだったのかな。
たまたました小さな親切で得た、ひとときの幸せな時間にだまされて、気づいたときには時すでに遅し、時の浪費に後悔し、泣く泣く最期を終える。
楽しい時間は一瞬だな。

人生、そんなことの繰り返しな気がする。
そのときは楽しかったけど、最期に残ったのは悲しい玉手箱、
みたいな人生の最期にはしたくないですね。